子どもたちが1番必要としているもの~ハイチ孤児院を訪問して~

メンバーの岩野仁香です。
前回のブログから約2年が経ち、ニューヨークでの小児科研修も残すところ1年強となりました。色々な方々に支えられて、米国での臨床教育を日々満喫しています。
前回ブログ――>http://future-code.at.webry.info/201207/article_4.html

Future Codeでの仕事を始めてからは丸2年が経ち、とうとうハイチを訪問する機会を得ました。

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以下に述べるような感想を言うと、自身の未熟さや、ハイチにとっても、Future Codeにとってもまだまだ部外者であることを露呈しているようで悔しくもあるのですが、今感じていることは自分にとってはかけがえのない感情なので、是非皆さまと共有させていただきたいと思います。何よりも、私たちが活動を続けるために応援してくださっている皆さまに、心から感謝の意を表したいと思います。
また、手前味噌で恐縮ですが絶え間ない情熱でここまで導いてくれた大類代表に感謝しています。

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さて、Future Codeの活動では、その土地の人を知り、文化を知り、それを踏まえたローカルイニシアティブ(現地の主導)を重視しています。
やりたいことよりも為すべきこと。外部から「これが必要でしょう」と押し付けるのではなくて、現地の人が必要としているものや継続可能なものを支援する。でもその概念を、自らプロジェクトを立ち上げるレベルまで理解するのは本当に難しいと感じています。
団体のコアプロジェクトの概要を英訳する役割を担っていますが、思考プロセスや概要を理解するのに必死な私がいるわけです。
国際保健や開発援助に関する専門教育も受けていません。
今回はそんな私が極度の緊張状態で、ライフワークである「子どもたち」と関わりに、ハイチに向かいました。

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―自己満足じゃだめだ
―上から目線の押し付けじゃだめだ
頭でっかちに、必要以上に人からの視線を意識して、ハイチの子どもたち主体の支援、と意気込んでいったところで、「僕の靴、穴開いてんねん」と主張をしてカメラの前でポーズする子どもに、「あ、ほんまやねぇ」と私のとがり口。
この写真は、私の心の動き、といいますか、子どもの無邪気さにいい意味で気が抜けた瞬間をよくとらえた一枚だと思います。
我ながら、誰もが突っ込みたくなる「変顔」なので笑えますし、きっと自分の患者さんにもこんな顔をして話を聞いていると思うと恥ずかしくもあります。


現地の人たちが自給自足で食べるものを補える状況が望ましいのは間違いありませんが、なかなか難しいのも現実です。
2012年11月に寄付をした鶏たちも餌不足や老化で数も減ってしまいました。

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今回のミッションは、鶏を買い足し、餌も調達することでした。


また施設長のご意向と、必要に迫られ、子どもたちの食料も調達することになりました。子どもたちに食料を買っていけば、笑顔になってくれるかな、と思っていましたが、おそらく子どもたちは私が行く前から笑顔なのです。

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そして彼らは無邪気で、訪問者が来るのを心から喜んでくれているようでした。それをうがった目で見れば、支援慣れという恐ろしい表現になってしまうのかもしれません。

また、施設長が食料の買い物をする様子をみていると、色々口出しをしたくなりましたが、自分たちで必要なものを考えて、支援金を使っていただくのも支援のひとつの形です。
「お菓子より腹持ちのいいもの買ったほうがいいんじゃないかな」と横で焦る私に、Future Codeがこの孤児院と、施設長の方と築いてきた信頼関係があってこそのスナック菓子なのだと、そのとき代表からコメントがありました。

スナック菓子を私たちに「食べる?」と勧めながら嬉しそうに食べる子どもたちをみると、子どもたちが一番必要なものを分かっているのは決して私ではないなと思いました。

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孤児院を去る前に、施設長の依頼を受け、なんらかの病気が疑われる5人程の子どもたちを診察する機会を得ました。


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即刻命に関わるような状態は見受けられませんでしたが、長期に子どもたちの成長・発達に影響する、寄生虫感染、そしてそれによって更に助長される貧血所見を示す子どもたちが存在しました。

即刻命に関わることではないとしても長期的に見れば、これらは子どもたちの成長と発達を阻害するものであり、それに対して介入可能かどうかを、今後Future Codeで話し合っていく予定です。

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「刺激と経験なしに進歩なし。」
これは出発数日前から、緊張でお腹の調子を悪くしていた私が拠りどころにした言葉です。

私が今回の短いハイチの滞在で感じたことを言葉にするのには、とても時間がかかりました。
実際に現地に赴いて、支援活動するのは私にはきっと無理だから、そういうスタッフを支えるような仕事をしたい、と加入したFuture Codeですが、現地に入って活動することで受けられる刺激を今回は存分に受けることができました。
もっともっと子どもたちの役に立ちたいし、自分勝手をいうと、子どもたちの笑顔をみて、私が励まされたい。元気づけられたい。そして何よりも、想像力と覚悟をもって、ずっとずっと関わっていきたいと思っています。

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今回のブログも、答えのない問いかけで締めくくることとなります。

子どもたち主体ってなに?子どもたちが真に必要としているものって?これに対する答えは、私が小児科医として、人間として成長していくにつれて、少しずつ得られていくだろうと信じています。

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以前のブログでスティーブ・ジョブス氏の点と点の話を書きましたが、2年経って、やっとひとつ点が増えたような気がします。皆さまのご理解・ご支援があってこそ続けられるFuture Codeの活動です。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

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